【外国為替】戦慄の2010年5月7日!「誤発注」&「ギリシャ危機」でクロス円歴史的大暴落

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こんばんは!当サイト「田舎のSE屋さん」の管理人です。ご訪問ありがとうございます。

2010年5月6日。そして5月7日。この日の恐怖は今でも覚えています(>_<)

そうです。ギリシャ危機と株誤発注でクロス円が大暴落した日です。

 

2010年5月6日東京タイム

この日の為替レートは、日中ドル円94円超え。ユーロ円も120円を超えていました。円安。いつも以上に平和な動き。ドル円は95円に到達するのではという動きでした。2010年でもっとも円安だった日です。

 

2010年5月6日ロンドンタイム

この日の23時頃。何故か眠れなくて為替レートを確認。

「う~ん。ユーロが下がってるな。119円か。」

1円以上の下落はたしかに大きい!

でもマーケットが大きく動いたあとは必ず元に戻る。今回もすぐに戻るだろう。いつものことだ。私は相場が戻るのを今か今かと待ち構えていました。

 

2010年5月6日ロンドンFIX間近

23:30頃だったでしょうか?何か為替の動きがおかしい。5分~10分で50銭くらい下がってる。。。

あっという間にユーロ円は118円台。

「何かおかしくないか?」

当時の為替はリーマン・ショックからの後遺症も消えていて、5分で50銭も動くことはまれでした。

一向に戻る気配なし。ずっと118円台のまま。

そして時は24時。ロンドンFIXを迎えました。

 

2010年5月7日へ日付変更

もう寝ようかな。

一息ついたそのときでした。

突然為替レートが大きく急降下したのです。

そのスピードは脅威的でした。1,2分で1円以上値下がりして

117円

・・・

116円

・・・

115円

・・・

どんどん落ちていく為替レート!

為替のチャートがバグったのかと思ったほどでした!値がふっとんでいるのです。

「ロンドン外国為替市場は1ユーロ117円90銭から117円94銭で取引されています」

なんてテレビみたいに悠長に放送なんかできません。

値が吹っ飛んで

116円80銭から117円60銭で取引されています!」って感じです!

スプレッド広すぎ!wwww

普通は落ちるにしても

117円99銭

117円97銭

・・・

といった間隔で落ちていくのに。

これが本当の暴落かと、あまりもの恐怖で驚きで立ち上がることすらができなかったほどです。

しかし、これはトドメではありませんでした。。。

 

2010年5月7日3時半過ぎ

その後しばらくはユーロ円は115円から116円を行ったり来たりしていました。これで終わりだなと誰もが考えていた思います。

しかし、

3時半過ぎ

ユーロ下落の最大瞬間風速が100年に一度と言われるほどのクロス円の超大暴落が始まります。

先に為替レートをみちゃいましょう!

対円の変動一覧表(2010年5月6日ロンドン)

通貨 為替レート
HIGH(高値)
為替レート
LOW(安値)
USD/JPY 93.97 87.95
EUR/JPY 120.48 110.49
GBP/JPY 141.88 130.02
AUD/JPY 85.81 77.04
NZD/JPY 68.31 62.79
CHF/JPY 83.60 79.81
CAD/JPY 91.05 83.53
ZAR/JPY 12.37 11.13

東京時間120円を超えていたユーロ円は10円以上も値下がりしました。ドル円も6円以上値下がり!

3時40分のときには5分間で3円くらい下げてます!

 

原因は誤発注

ディーラーさんがmillion(ミリオン)とbillion(ビリオン)を間違って発注。これによりNYダウが1000ドル近く(史上最大の暴落)下げてリスク回避モードになったのがこの暴落の原因です。

午前3時過ぎまではギリシャ危機、その後ディーラーの誤発注での暴落です。

不幸は重なりますね(>_<)

 

動画

最後に動画をご紹介します。どれほど危機的な状況だったかが分かります(^_^;)

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★参考サイト

⇒ 【外国為替】通貨変動一覧表(2013年4月版)

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