【FX】知っておきたい!スワップポイントの仕組み【外国為替】
こんばんは!当ブログ管理人のますかっと(@hayato_k0315)です!
FX(外国為替証拠金取引)をやっている人にはお馴染みの「スワップポイント」。高金利通貨をロングしているときは定期的にスワップポイントをゲットできて嬉しいですよね。当たり前のように受け取っているスワップポイントですが、これってどういう仕組みで受け取れるんでしょうかね。毎日受け取れるなんて怪しい?
「スワップポイントの仕組みなんて簡単だよ。スワップポイントは通貨間の金利差から生じるんでしょ?」
とスワップポイントについてもう十分ご存知の方もいらっしゃると思います。ですが私のブログに来てくれた人には更に深い理解をしてもらいたいと思います。知れば知るほど楽しくなりますよ。スワップポイントの仕組みを完全に理解するためにはスワップ取引の基本的な理解が不可欠です。そこで今回はスワップ取引の基本を理解しつつスワップポイントの仕組みも抑えていきましょう!
「知っておきたい!スワップポイントの仕組み」と題して進めていきます!
スワップ取引
以前、フォワード取引については説明したことがあります(ご参考 ⇒ フォワード取引)。スポット取引やフォワード取引は共に「アウトライト取引」と呼ばれていて「スワップ取引」と区別されています。どのように区別されているのか?ここではまずアウトライト取引とスワップ取引の違いをご説明します。
アウトライト取引 ⇒ 受渡日が1つ
スワップ取引 ⇒ 受渡日が2つ
ごく簡単には上記のようになります。
図の+はロングポジション、-はショートポジションをあらわしています。つまりスワップ取引はロングとショートの二つのポジションを同時にとるのです。正確には受渡日が異なる同額の通貨を同時に売買する取引です。例えば「スポット」で+10,000ドルのポジションなら、「1ヶ月」は-10,000ドルのポジションになります。これがポジションが一つだけ生成されるアウトライト取引との違いです。
このスワップ取引によってスワップポイントが発生することになります。
スワップポイント
続いてはスワップポイントの仕組みについてご説明します。
まずは下の図を御覧下さい。
[今回の取引の条件]
USD/JPYレート:80円
USD金利:10%
JPY金利:1%
あなたがFXをやっているとして、USD/JPYを1万ドル買いました。すると上図の「元のポジション」に示すポジションをとることになります。このポジションを一晩寝かせる(決済しないで持ち越し)とどうなるでしょうか?そのイメージが「スワップ取引による繰越作業」になります。FX業者はあなたのポジションを翌日に繰り越すためスワップ取引を実施します。すると「スポット」にある元のポジションは相殺され、新たに「スポット+1」にポジションが生成されるのです。そして繰越作業が終了するとシステムの日付が翌日になるので新しいポジションがスポットに立つのです。
それではこの作業で発生するスワップポイントはいくらになるのでしょうか?
最初あなたが1ドル80円で1万ドル買ったとします。すると1万ドルを買うために80万円を払ったのですから、あなたは+1万ドル、-80万円のポジションを持つことになります。
これを翌日に繰り越すためにFX業者がスワップ取引を行います。このスワップ取引の中身を見てみましょう。
あなたのスポットポジションを繰り越すためにFX業者はS/Bのスワップボジションを生成します。S/BはSell/Buyの略で「セルバイ」と呼びます。時間軸的に手前にショートがあればS/Bになり、手前にロングがあればB/S(バイセル)になります。
では、S/Bのポジションの詳細を見てみます。
Sell側 1ドル80円のショートを1万ドル
Buy側 1ドル79.97円のロングを1万ドル
この79.97円は下記の計算で求められます。
翌日のドル ⇒ 10,000ドル×{1+(0.1÷360)}=10,002.8ドル
翌日の円 ⇒ 800,000円×{1+(0.01÷360)}=800,022円
10,002.8ドル=800,022円 ⇒ 1ドル=79.97円
最初にあなたは-800,000円のポジションを持っていました。それが翌日-799,700円のポジションに変わったのです。
つまり
-799,700円 – (-800,000円) = +300円
+300円増えたわけです。この300円こそがスワップポイントの正体です。
以上のようにスワップポイントは実は裏でスワップ取引を行うことによって生成されていたのです。こういう裏を知るのもなかなか楽しいですよね。ただ今回の内容は非常に難しいので無理に理解する必要はないですよ。ただ「裏でこんなことが行われていたんだ?へぇ~。」というイメージが湧いただけでも十分です。
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