【政策金利】ブラジル中銀が政策金利を0.5%引き上げて9.0%へ!為替介入ではレアル安抑制は限界か?
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ブラジル中銀が4回連続の利上げに踏み切ったようです!
ブラジル中央銀行は28日、政策金利をこれまでの8.50%から50ベーシスポイント(bp)引き上げ、9.00%とした。
ブラジル中銀、政策金利を50BP引き上げ9.00%に | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters
なんと政策金利は9.0%!とんでもない高金利ですね!
アメリカの量的緩和縮小の思惑で、ブラジル、インド、トルコなどの新興国は壊滅的な状態ですね。今年の5月のFRB(アメリカの中央銀行)バーナンキ議長の緩和縮小発言以来、ブラジルレアルは米ドルに対して20%近く下落しています!この1ヶ月では世界一下落した通貨です!
ご参考チャート⇒Investing.com
ニュース⇒ブラジル中銀、レアル安対策 通貨スワップと信用枠入札
以前からブラジルはインフレ率に対して金利が低かったので、いずれは利上げするだろうと思っていましたが、利上げの原因がアメリカの緩和縮小になるとは思っていませんでした(>_<)
ご参考⇒【ブラジル情報】インフレ率と政策金利の推移。インフレ率と金利に高い相関関係。
自国通貨買いの介入は難しい
ブラジル中銀はレアル買いの為替介入を何度も実施しているようですが、通貨下落を食い止められません。以前、日本が何度も円売り為替介入をしても円高を防げなかったことを思い出しちゃいますね(^_^;)
さて、ブラジルはこのままレアル買い為替介入を続けられるでしょうか?
ブラジルの外貨準備高は2012年の段階で3700億ドルです(参考:JETRO)。もしも、このお金がつきてしまえばそれ以上介入が続けられなくなります。
日本の場合、自分の国の通貨を売る円売り介入が主なので、いくらでも円を供給できるんですね(正確に言うと「外国為替資金特別会計」という為替介入専用の枠があるので制限はあります)。
というわけで売る通貨量に制限がある自国通貨買い介入の方が遥かに難しいのです。
このような理由からブラジル中央銀行は為替介入を永続的に続けられないので、政策金利を上げることでブラジルレアルを買ってもらおうとしているわけです。
まとめ
これ以上レアル安が続いてしまうとブラジルは激しいインフレで苦しむかもしれませんね。ブラジルはかつてインフレ率が年3000%を超えたことがあります(^_^;)
1980年から1994年にかけては21兆%のインフレ・・・
今は各国の中央銀行が連携して支えあう体制ができているので、昔のようにブラジルの通貨が紙くずになる可能性はほぼないはずです。
ただ、過去ハイパーインフレが起こったという事実は念のため覚えておきたいところです。
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